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バスの運転席に座るイユスさん=2025年2月5日、岡山市北区、大野宏撮影
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 人手不足の分野で外国人労働者を受け入れる在留資格「特定技能」に、昨年新たに「自動車運送業」が追加され、バス運転手の試験にインドネシア国籍で両備グループ(岡山市)の関連会社員のイユスさん(40)=東京都=が合格した。昨年12月に行われた試験で、バス分野の受験者はイユスさんだけで、合格第1号となった。

 イユスさんは、同グループ傘下の「ニッコー観光バス」(東京都)の社員だ。インドネシアの大学を卒業後、2013年に来日。「ドラゴンボール、るろうに剣心、スラムダンク……大好きな日本のアニメを見るために日本語を勉強しました」

運転手に憧れ 「うれしくて夢みたい」

 日本語学校で学んだ後、旅行会社で添乗員として働いた。「ドライバーの隣に座っていて、パイロットみたいでかっこいいな、と憧れていました」

 昨年、在留資格の一つである…

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